Nexus 9 (ネクサス ナイン)の概要
Nexus 9は、
GoogleとHTCの共同開発によって生まれた、オリジナリティあふれるAndroidタブレットです。このモデルは、既存のNexus 7(7
インチ)や
Nexus 10(10
インチ)に挟まれる形で、9
インチの大きさをもつタブレットとして市場に登場しました。実際の寸法は8.9
インチとなっており、快適な視認性と持ち運びやすさを兼ね備えています。
Nexus 9には64ビット対応の
NVIDIA Tegra K1 Denverプロセッサが搭載され、これにより高い処理能力と省電力性能を提供しています。さらに、2GBのメモリと、16GBまたは32GBのストレージオプションが用意され、ユーザーのさまざまなニーズに応えています。特に、本機はNexusシリーズの中で初めて64ビットアーキテクチャに対応したモデルとして、注目されました。
通信方式とモデルのバリエーション
Nexus 9は、
Wi-Fi専用のモデルと、GSMやCDMA、UMTS、LTEに対応するSIMフリーの
Wi-Fi+LTEモデルとが用意されています。これにより、幅広い通信環境で利用が可能で、ユーザーが求めるアクセスビリティに応えています。
オペレーティングシステムには、64ビットアーキテクチャに最適化されたAndroid 5.0が初めから搭載されています。その後、Android 7.1.1へのバージョンアップも可能で、一定のサポートが提供されています。ただし、Android 7.1.2及び8.0以降のアップデートは提供されておらず、サポート期間にも制約があります。
製造と代替品
Nexus 9は、2016年5月25日をもって製造が終了することが発表されました。この決定により、さらなる発展が望まれるなか、代替品として米国市場ではPixel Cという製品が紹介されましたが、日本市場では販売されないという残念な結果となりました。
セキュリティとサポート
また、Nexus 9のセキュリティアップデートは2017年10月を最後に終了しており、これによりもたらされる安全性の維持が課題となりました。
まとめ
Nexus 9は、
GoogleとHTCが手掛けた最先端のAndroidタブレットで、技術的な魅力と実用性を優れたバランスで提供しています。そのサイズや性能は、多くのユーザーに愛され、長い間思い出に残る製品となっています。